はじめに
自分の職場は基本的にはネット環境とPCがあれば仕事ができる環境にあることもあり、2020年2月末日から在宅勤務が主となりました。仕事環境としては椅子を除けば、比較的、自宅の方が良いと思っていた(笑)ので、椅子を購入した以外は特に不自由もなかったのですが、困ったのは大幅に増えたオンライン会議の機会。
オンライン会議で、何がストレスって「自分の声が間違いなく相手に聞こえているのか?」ということ。いくつかヘッドセットを購入しては気に入らず、次。を繰り返し、最終的には、Jabra EVOLVE 40 MS Monoを購入して、ようやく安心して会議や打合せにのぞめるようになりました。
安物買いの銭失い。ではありませんが、許す限りの範囲であっても、最良と思われるモノを手に入れる、ということは結局は後悔の少ないことにつながるものだと改めて身に染みました。
そんなわけで、この1年あまりで自分が試してきたヘッドセット、イヤホン、マイクのことを記録しておこうと思います。
前提として、自分が職場から貸与されているPCはレッツノートですが、Bluetooth が使えないようにされています。使えるようにする手立てはあるのでしょうが、後々、面倒なことになりそうなのでそれについては試していません。それでも以前はUSBのBluetoothアダプタを経由すれば使えたのですが、Windows 10 になってからはそれもダメになってしまったので、選択肢は、有線で利用可能なヘッドセットやイヤホン、マイクということになります。
iPhone付属のイヤホン
当時は、在宅勤務がメインで長期間、続くとはあまり思えなかったこともあって、とりあえず古い iPhone に付属していたマイク付きイヤホンでいいやって感じで使い始めましたが、これが相手から不評を買いまくり。
使うパソコンが Mac ならまた話も違ったかもしれませんが、ここから代替品を探す旅が始まりました。
ロジクールH390R
2020年の3月〜4月は一気に在宅勤務が増えた時期だったと思います。それに伴って関係のありそうなガジェット含めて入手困難な様子になっていましたが、ヘッドセットもその一つ。
個人的な条件としては、マイクは左側に欲しかったので、その条件に合う製品を探している中で、当時、たまたま手に入ったのがこの製品だったというところは否めません。
自分の声が問題なく相手に届く。という目的では特に問題はありませんでしたが、自分の頭にはもうひとつフィットせず、それもあってか耳へのフィット感も良くなかったのであまり使いたくなくなった、というのが正直なところ。実際に店頭で試用が出来ないというのはなかなか嫌なご時世です。
もう一つの不満としては、USBケーブルが長すぎる。床に置いたデスクトップ機での利用を想定しているとも思えないのですが、なぜこんなに長いのか?
良い点としてはケーブル途中にあるスイッチで音声ミュートができるところ。これは地味に便利です。
ヘッドホン+ピンマイク(ラベリアマイク)AT9904
試用は困難。頭や耳へのフィットが問題になるなら、自分が使ってきたヘッドホンが使えればいいじゃない?と気づき(遅) マイクとの組み合わせならどうか?とマイクを探し始めました。そんな中、まず目が行ったのは「ModMic」。既存のヘッドホンのイヤーパッドの部分に取り付けられるマイク。
購入しようかどうするかを散々、迷ったのですが、結局、購入には至らず。至らなかった理由は、価格面と取り外しを繰り返すとどうなるんだろう?という不安が払拭できませんでした。
代わりと言ってはなんですが、手に入れたのは、オーディオテクニカの AT9904。参考にさせていただいたのは、engadget日本版で小寺氏が書かれていた「ZOOMなどのWEB会議で音質向上、ビジネスマンに最適のマイクはコレだ!」の内容。
ピンマイク。今は「ラベリアマイク」というのが一般的なんだそうですが、こういうタイプのマイクには全く目が行っていなかったこともあり、「なるほど」と記事を読んで感化されて購入。
使い始めてみると、自分の取り付け方の問題などが大きかったのだと思いますが、時々、相手から聞こえない・聞こえにくいと指摘がされて取り付け位置に気を使わざるを得なくなっていったのは面倒でした。
あと使う前から分かっていたことですが、ヘッドホンのケーブルとマイクのケーブルの2本が這うことになるので、これの上手い処理が結局、自分では見つけられなかったことも大きかったです。
閑話
この頃からちと身体に変調をきたしてきました。
在宅勤務がストレス。とは全く思っていないのですが、運動不足になっていることは間違いない。実際、通勤の往復がそれなりに運動になっていたのは Apple Watch で記録される活動量を見ても明らか。土日祝日など休みの日はノルディックウォーキングをするようにもしていますが、平日の大幅な運動量の低下がストレスの解消に影響しているところはあるのかもしれません。
単純に仕事面からのストレスが原因だろうと思っていますが、具体的な症状としては左耳の違和感。音が聞こえない・聞こえにくいということは全くないのですが、重いというかなんというか。特に耳珠の部分が腫れているような感覚があり、時折、痛みもありました。耳鼻科で診てもらったりもしましたが、外耳炎の気はあるようでしたが、そこまでひどくもないとの診断で、違和感の原因は不明。現在ではかなり症状は治ってきましたが、完全に回復したとは言えません。
個人的には該当はしなかったようですが、ヘッドホンなどをする機会が増えて、世の中、外耳炎の方が増えているというニュースも目にする様になりました。みなさん、くれぐれもお気をつけください。
ambie
閑話休題。
そんなわけで、耳を塞ぐヘッドホン・イヤホンの利用はちょっと辛くなってきました。ここで骨伝導イヤホンで良さそうな製品があれば良かったのですが、そうした製品は基本的に Bluetooth の製品ばかり。個人的には有線で良さそうな製品を見つけることが出来なかったこともあり、耳を塞がないというところから、ambie を購入。
ambie は不思議というかなんか面白いイヤホンですね。耳たぶに挟むことによって極小のスピーカーが耳元にあるという感じでしょうか?外の音も良く聞こえるけれど、ambie からの音も良く聞こえる。もちろん、外で使うイヤホンを求める場合、選択肢にはなりにくいかもしれませんが、在宅勤務では選択肢の一つには十分になりえるでしょう。
職場で利用している方がいて、聞こえてくる声がクリアだったのも購入した理由の一つでした。耳を塞がず、問題なく自分の声が相手に伝わる。目的を達したはずでした。
だがしかし。耳たぶに挟むという仕様上、使う人を選びます。自分も最初は良かったのですが、会議の時間が長くなったりすると微妙に痛むように… それが続くとどうしても使うのは億劫になってしまいます。問題ない人は問題ないわけなので、惜しいなと思いつつ、眠らせました…
Jabra EVOLVE 40 MS Mono
ということで、辿り着いた Jabra。ネットで少し調べてみると、Jabraの製品に対する評価は基本的に高い。それは知っていたので、私用でも使うのであれば、多少高くても当初から選択をしていたと思いますが、ヘッドセットはまず使うことがないし、当初、在宅手当的な支給があったわけでもないので、「ここまでは要らない(出したくない)なぁ…」と思ってしまったのが運の尽き。遠回りをすることになりました。
いろいろなタイプのヘッドセットがありますが、耳を塞がない、という目的からはイヤーパッドは一つあればいいと思っていたので、イヤーパッドは片方だけのモデルを選びました。
使い始めてからは、相手から苦情を申し立てられることもなくなり、安心して会議に挑めるようになりました。また、こちらの音声自体は明確に伝わるとともに、多少のノイズ(部屋で鳴らしている音楽も含めて)はほとんど(いや、全く?)伝わらないようです。Jabra EVOLVE 40のマイクは、単一指向性のノイズキャンセリングマイクなので、その性能のおかげかと思います。
マイクを使わない時はヘッドバンドに固定しておくことができますので、片付ける時にも邪魔になりませんし、360°とまでは行きませんが、かなり(300°以上?)回転させることができるので、マイクを左右どちらにでも好きな方に持ってくることができます。
ケーブル長は、USB端子と音量コントロールなどのコントロール部分のケーブルが95cm、ヘッドセットケーブルが120cmと仕様上なっています。コントロール部分を使わず、ヘッドセットケーブルを直接、ヘッドホン端子に接続して使うことはできるので、状況に応じて、コントロール部分を使わず、利用することも可能です。
また、購入するまで気づかなかったのですが、Microsoft Teams認定を取得しています。自分はTeamsを利用することがほとんどなのですが、さすがに相性はばっちり。マウスでミュートボタンへカーソル移動させるとか、結構、面倒じゃないですか?この製品は、このコントローラー部分で、受信、遮断、ミュート、音量調整が可能なので、かなり便利に使えます。
おわりに
そんなわけで、自分の在宅勤務におけるヘッドセットなどの変遷でした。
Jabraの製品は高く推してる方を多く見かける印象がありましたが、実際に自分が使ってみても、後悔もなく、安心して利用できるということで、良い製品であることは間違いないですし、納得できましたので、購入して良かったと思っています。何にしてももっと早く買っておけば…というところはありますが… (汗)