iPhone 3G が日本でも使えるようになった時に「絵文字が使えない」「ワンセグが見られない」「オサイフが使えない」と「ない」ことを指摘して、ネガティブな記事や意見が跋扈していた。
それをソフトバンクは 3ヶ月半ほどで基本的に克服してしまった。
絵文字については、iPhone OS 2.2 で実装されるという話になっているが、これを孫社長は「アップルに、日本の携帯電話は絵文字じゃないとメールじゃないんだと一生懸命伝えた結果、実現した」と話したようだが、分かってもらえるまでの苦労は並大抵ではなかったのではないか?
基本的に文化が異なっているお国の人相手な上に、何しろ交渉相手はあのジョブズなのだから。
そしてハードの実装が不可欠と思われていた(少なくとも自分は iPhone にワンセグ機能が実装されることはあり得ないと思っていたし、サードパーティーからドックコネクタに接続するチューナーが発売になるだろうくらいに考えていた)ワンセグを、外付けのチューナーでしかも無線というスマートな方法で解決してしまった。しかも充電機能付きだ。
もちろん、これを設計開発したメーカーがどこか明らかになっていないので、この点でももの凄く興味があるのだが、企画を持ち込んでからこの短期間でデモで披露できるまでまとめあげたのも大したものだと思う(発売は12月らしい…)。
ということで、ワンセグの場合は料金が非常に気になるところではあるものの、2つの「ない」を完全に克服してしまった。
最後の「オサイフ」については自分は使ったこともないこともあって完全に理解していないが、オーサイフケータイの 100% 代替にはならないようだけれども、各カードを iPhone のケースに仕込んでおくなどユーザーの工夫次第である程度克服できる。
また「料金が高い」ということについても、BB モバイルポイントを無料で開放することで、アクセスポイントが周囲に多くあるユーザーの場合は、最低金額で使えるようになるわけで、これも大きいだろう。
もし iPhone 3G がソフトバンクではなくドコモから発売されていたら、この 3ヶ月半という短期間にこれだけの改善がされただろうか?
そう考えてみるといろいろと不満は言われていたが、iPhone 3G がソフトバンクから発売されたことは本当に良かったのかもしれない。