元々は、文庫版の 24巻になるべく話が持ち込まれたらしいですが、009 の話で 1冊になるほどのページ数もないなどということで、別巻という形になったらしい。
この巻に収められているのは、009 たちが登場するのは 2話のみ。一つは「たのしい幼稚園」収録版。もう一つはショートショート漫画。どちらもほんの数ページの内容です。
他に収められているのは、関連テーマの作品ということで、「サイボーグ009」の原型的な作品、資料的な作品という視点で選ばれた作品とのこと。
加えて、「サイボーグ009」を生み出すに至った過程や実際の原稿や絵コンテなどがまとめられています。
というわけで、どちらかというと資料的な内容かなという印象もありますが、009 に思い入れのある自分としては興味深く読むことができました。
ただ、逆に 009 にあまり思い入れのない人、石ノ森作品に興味のない人が読んでもあまり面白くはないかもしれないなぁとは思います。
サイボーグ009 (別巻) (秋田文庫) 石ノ森 章太郎
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