「その名は 101(ワンゼロワン)」読了

子供の頃、好きだったアニメの一つに「バビル2世」があります。

40歳前後の方は見てた方も少なくないでしょう(あっ再放送になるのかな?)。「自分も超能力が使えたら…」「3つのしもべがいたら…」と考えたことがあるのは自分だけじゃないはずだ(笑)

文庫版のバビル2世は以前から本棚に並んでいて、何度か読み直しました。子供の頃の記憶は曖昧だったので、ヨミとの決着がどのようについたのか興味深く読んだものです。

その名は 101で、最近、たまたま Wikipedia でバビル2世の項を読んでいて知ったのですが、バビル2世には「その名は101」というパラレルストーリー的な続編があったんですね。詳しくは Wikipedia の「バビル2世」をどうぞ。

そういう話があるのを全く知らなかったので、早速、アマゾンでポチッ。全3巻ということもあり、あっという間に読み終わってしまいました。

このお話は、3つのしもべとともに、ヨミと死闘を繰り広げたバビル2世としてではなく、コンピュータに登録されたコードネーム「101」として、3つのしもべを使うことも出来ず、一人孤独に闘い続ける姿が描かれています。そしてラストでは「ある人物」と、超能力も使わず決着をつけることになります。

読み進めるうちに、彼の姿は悲しくそして寂しいもののように感じられます。作者の横山光輝は雑誌のインタビューでバビル2世がヨミを倒した後の人生を質問され、「きっと孤独な、寂しい人生を送ったんだと思いますよ。」と答えているそうですが、正にそれを想像させるような感じがしました。

バビル2世ではヨミとの最後の闘いで、ロプロスは破壊されたことを暗示する場面などがありますが、「その名は101」では無事であるなどの矛盾点があるため、正式な続編というわけではないようです。

ですが、バビル2世が好きな方には是非読んで欲しいと思う 1冊。いや、3冊です。


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