傅 信幸氏のこの本が出版されるのを知って 1 年くらい経ったか?その内に購入しようとのばしのばしにしてきたんですが、ようやく購入しました。思ってたよりも大きな本でした。
氏はオーディオ・ライターで、ポップス主体に音楽体験を重ね独自の視点で語っておられます。
そして、自分の音楽・オーディオ体験に多大な影響を与えてくれている方であったりします。
ステレオイメージという言葉を知ったのも、アポジーというフルレンジリボンのスピーカーに憧れたのも、シングライクトーキングを知ったのも、Take 6 を知ったのも、Julia Fordham を始めとする洋楽の女性ヴォーカルの何人かを聴くようになったのも、全て氏の記事や CD の紹介がきっかけです。
そんなわけで、この本は読んでみたかったんですよね。「季刊Stereo Sound」「別冊FM fan」「AV Front」「CDジャーナル」等で発表された製品紹介やインタビュー、リポート記事、エッセイなどから再録掲載されたもので、書き下ろしでないのは残念なのですが… とはいえ、自分はほとんど読んでない雑誌なので、目新しい内容ばかりです。
中でも、アポジーや B&W のノーチラスの開発者や経営陣との交流、導入からの音を詰めていく過程など、とても興味深く読ませていただいた。
氏の人となりが垣間見えるようで、面白かったです。