Phile-web「iPodに対抗する「もう一つの軸」への期待」の記事から。
確かに一つの会社、製品による独占状態というのはあまりよろしくない状況だとは思います。健全な競争があり、互いに切磋琢磨することでより良い製品、サービスが生まれるというのがユーザーにとっても良い状況だと思います。
ただ…
このコラムの中では一つの商品としての iPod に対して述べられていますが、iPod は単なる商品ではない。
iTunes という非常によく考えられたアプリケーションがあり、音楽その他が購入できる iTS が存在し、iPhone/iPod touch の魅力を高めるアプリケーションを配付する App Store を作り上げてしまった。
この全てを引っ括めた仕組みを作り上げたことがアップルの凄さであり、iPod はその仕組みの中の一つでしかないわけです。
と、個人的には考えています。
「iPod を半年で追い抜く」と宣言して見事に敗北したり、iPod 対抗として発売されては消えていった製品を発売してきた各メーカーは結局のところこの本質の部分が分かっていなかったんだと思います。
この仕組みを構築し、真に iPod に対抗することのできるメーカーは残念ながら日本国内には存在しないでしょう。
もし、「もう一つの軸」を作れるとしたら、それはきっと iPod がウォークマンを再定義したような、何か全く違う新しいモノなんじゃないかと思います。
そして、もし現時点で「もう一つの軸」を挙げるとすれば、ケータイの着うたってことになるのかもしれないけど…あんまし認めたくない… :-p