「王と鳥」を知った時に、上映時間が 87分に対し、DVD の時間は 81分になっていて、「この6分の差は一体」と思ってましたら、上映速度について考察されている方のサイトをたまたま見つけました。
「ササキバラ・ゴウのサイト」さんの「2006.10.27「王と鳥」の上映速度問題のまとめ」に詳しいです。
引用というより転載になってしまいそうなので、詳しくは氏のサイトをご覧いただきたいですが、「王と鳥」は映画の 1秒 24コマのフィルムを、1秒 25フレームの PAL 方式でディスク化された時に調整が行われず、4% 速度が上がってしまったのではないかということ。更に、NTSC 方式でディスク化された時に、何らかの理由で 2回分の早回し状態になっているのではないかとまとめられています。
今回新たに発売になる、「デジタル・リマスター版」の時間は、84分となっていました。これが事実とすれば、87分の 84ということで、大体 3.5% 早回しされているということになります。約 4% ですから、これから考えると今回の「デジタル・リマスター版」は PAL 方式のマスターが使われたということになるのかな?
以前の DVD よりは改善されたことは嬉しいことですが、特にこの映画は、作者ふたりが未承認のまま「やぶにらみの暴君」として公表されてしまうなど紆余曲折を経ています。改善されたとは言え、それでも制作者が本来意図したものと違ってしまっているのは残念なことではあります。
まぁでも DVD でも見られることは楽しみでもあるんですが… (^^;; いつか87分の「王と鳥」が自宅でも見られる日が来ますように…
王と鳥 エディシオン・コレクトール | |
ポール・グリモー ジャン・マルタン パスカル・マゾッティ
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2007-04-04 |
王と鳥 スタンダード版 | |
ポール・グリモー ジャン・マルタン パスカル・マゾッティ
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2007-04-04 |