「用心棒」に続いて黒澤明監督の「椿三十郎」を観ました。
「用心棒」の三十郎と同様に頭も剣も切れる上に、さらにコミカルな面など人間味がより溢れる姿が描かれてます。
また、城代家老の奥方のお姫様のおっとり具合と三十郎との掛け合い、捕虜になった侍とのやり取りなどユーモアが散りばめられていて「用心棒」に比べより一層エンターテイメント性が高められていると思います。
そして最後の有名な対決シーン。
ヒバリが鳴き蝶が舞うのどかな風景から、一転の静寂。そして一瞬の動。早過ぎて剣の動きが見えません。
織田裕二主演、森田監督でリメイクされた「椿三十郎」ですが、脚本は全く同じものを使ったとのこと。
うろ覚えですが、この最後のシーンは「言葉では表せない」というようなト書きだけだったと記憶していますが、リメイクでどう表現されたのか?それだけが気になってます(^^;;
森田監督が「『椿三十郎』は時代劇というくくりを超えた人間ドラマ。クロサワ映画を見たことのない若い層にとって、その入り口となれば幸せ」と語っている様に、椿三十郎のリメイクを観た人も、観たことない人も是非、オリジナルも観て欲しいなと思います。
椿三十郎<普及版> 三船敏郎;仲代達矢;加山雄三;団令子;志村喬;田中邦衛 黒澤明 Amazonで詳しく見る by G-Tools |