ユーザーに意識させない「進化」

CNET Japan「アップルのPowerPCとの決別--新OS「Snow Leopard」が導く未来」の記事から。

「Snow Leopard」からは事前の噂通り、PowerPC には対応しないということになりましたが、自分が彷徨っている範囲では、皆さん、冷静に受け止められているようで、インテル Mac への移行を考えられているようです。

まぁ自分はといえば、今年の初めに、PC、初代 iMacG5 が立て続けにぶっ壊れまして(そしてそのまま放置状態)、否応なく、インテル Mac へ移行できることになったのは不幸中の幸いだったかも (^^;;

自分の Mac の購入サイクルはこのところ 5年くらいで回ってますから、その理由は主に相方の理解が得られない :-p からでありますが、昨年末までは「Snow Leopard」を使うことは諦めてましたからねぇ。

昔からの Mac ユーザーは、68k から PowerPC への移行、MacOS 9 から Mac OS X への移行、PowerPC から インテル CPU への移行と、大きな変化を乗り越えてきているわけなので、慣れてきた部分もあると思うのですが、冷静に受け止められている方は、やはりその中に含まれる方々なんでしょうかね。インテル Mac から Mac ユーザーになった方には今のところ、基本的には関係ない話ではあるのですが(あっマルチ CPU じゃない Mac はどうなるんだっけな?)。

こうしてユーザーが冷静に受け止められるのは、一つには各移行期にアップルが上手いことやって来たということが挙げられると思います。

開発側の方はご苦労があったであろうことは想像に難くないわけですが、ユーザーの方は、違いを特に意識せずに使ってきたことだと思いますし、それを意識させなかったアップルのやり方はやはり大したものだと思うわけです。

「Snow Leopard」の導入にしても 64bit 化がさらに進められるわけですが、Windows と違って、32bit と 64bit をユーザーが意識することもなく自然に移行していくことでしょう。

テクノロジーの進化というのは日進月歩なわけですけど、ユーザーにそれを意識せずに知らない間にすごく便利になっていたという体験をさせるアップルのやり方というのはさすだなと思います。

こういうユーザーに意識させないやり方というのは、企業や職場で新しいツールや仕組みを導入したりする場合にも同様なことができないかというのは見習うべき点かなという気がします。

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