電源ケーブルから、アンプやプレーヤーをつなぐケーブルはもちろん、果ては USB ケーブルや Ethernet ケーブルまで。オーディオグレード、高音質を謳った製品があって、その効果の有無については賛否両論あるわけですが…
そんなところに、ソニーから音質にこだわったという microSD カード「SR-64HXA」が登場しました。
この手のお話は、自分は頭から否定するつもりもありませんし、どちらかというと変わるんだろうなぁという認識ではいます。自分にその変化が聴き取れるのかどうかというのは、置いておいてですが。
このカード、カードからファイルを読み出す際に発生する、微弱な電気的ノイズに着目して、耳で聴き比べながらパーツの吟味や、技術的な音質改善アプローチを行なう事で、再生機器の部品や回路に悪影響を与えるノイズを低減したそう。
公開された「周波数解析データ」。グラフの縦軸、横軸に数値が入ってないのはなんでなんだ?とかいろいろ気になることはあるものの、技術的にもバックボーンがあり、音質改善にアプローチしてるところは、単にオカルトととかでは片づけられないものはあるんだろうと思います。
容量はまずは 64GB からのようですが、店頭予想価格 18500 円前後と言う価格は、一般的な同じ容量の microSDXC カードが 4000 円程度であることを考えると、試してみるにはなかなかハードルが高いっすね。
しかし、PC Watch の「ソニー、“音質にこだわった”microSDカード」の記事中では、
と言った技術的な話を踏まえた上で聴いてみると、「うーん、大差はないけどあるかも知れないなぁ」と言ったところ。
と、述べられていて、AV Watch の「ソニー、音質にこだわったmicroSDXCカード。「ハイレゾウォークマンに最適」」の記事中では、
静かな環境下で聴き比べれば、大半の人が瞬時にわかるレベルの違いがある。個人的には、オーディオ機器の電源ケーブルを交換した時の変化に近いものを感じた。
と、述べられているのを見ると、この手の話を象徴しているような気がして、苦笑せざるを得ませんでした。
3 月 5 日、発売です。