高音質なリッピング/エンコードが可能な「Max」を試す

恐らくほとんどの Mac ユーザーは CD のリッピング/エンコードに iTunes を使っていることかと思います。

自分ももちろんその一人で、最近ではずっと Apple ロスレス・エンコーダーの設定にしています。

Max アイコンそして最近になってですがネットをブラブラしていて知ったのが、「Max」というオープンソースのソフトの存在。Max is an application for creating high-quality audio files in various formats, from compact discs or files.と高音質なファイルを作ることができるそうです。

対応フォーマットは、MP3, Ogg Vorbis, FLAC, AAC, Apple Lossless, Monkey’s Audio, WavPack, Speex, AIFF, and WAVE.

Max 対応フォーマット

iTunes にも読み込み時にエラー訂正をする設定はありますが、Max はリッピングのエンジンに「cdparanoia」を利用していて強力なエラーコレクションが可能になっているそうです。こういったことから音質に拘るユーザーの利用者が多いのだとか。

Max データ取り込み例また、こういったオープンソースのリッピングソフトは CD のデータを読み込めず、手打ちしなければいけないという面倒があるような場合がありますが、Max は iTunes を立ち上げた状態で、Max を起動し付属の Apple Script を動作させることで iTunes が CDDB から読み込んだデータを Max でも読み込むことができます。

そしてジャケットの情報も amazon.com や amazon.co.jp から取得する機能などもあり、iTunes の機能を上回っている部分もあります。Max で取り込んだファイルを iTunes のライブラリーに反映させる設定も可能です。

ということで、実際に使ってみます。使用したモデルは 2.26GHz/4GB の iconMac mini(Early2009)です。

まず、Mac への負荷ですが、iTunes は CPU の少なくとも片方が常に 70〜80% かかっていて CPU の温度もリッピング中はずっと 75℃ 程度をキープしています。

これに対して、Max を使用した場合、一時的に CPU の負荷が 70% 程度まで上がる場合はありますが、ほぼ 30〜40% 程度が大部分であり、温度も一時的に 70℃ を超える場合はありますが、ほぼ通常状態と変わらぬ 65℃ 程度の温度を保っていました。

また、実際にリッピングにかかった時間は、iTunes は 3分55秒。Max は 3分43秒でした。

そして、実際の音質についてですが…

再生ソフトを iTunes、iPod に取り込んで Wadia 170iTransport で聴くなどいくつかの方法で聴き比べてみましたが、自分の耳の性能では聴き分けることはできませんでした。

まだ充分に設定の意味を理解していない部分もあるので、いろいろな設定を試してみたいと思っています。

実際には CD を挿入してすぐに取り込める iTunes に対して、一手間かかる分、トータルでは時間がかかる Max ですが、Mac への負荷も少なく様々なフォーマットで取り込むことが可能である点など、メリットも少なくないと思います。

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