MSN産経ニュース「【W杯】誰が駒野を慰めたか」の記事から。
中継の中では自分は気づかなかったんですが、
5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪を抜けだし、1人のパラグアイ選手が駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いてゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。
このバルデスの他に、エドガル・バレトも同じように声をかけていたそうです。
パラグアイも初の 8強進出を決め、喜びの絶頂にあったであろう中で、相手のことを気遣うことができる選手がいるというのは、感動しましたし尊敬に値すると思います。実に素晴らしい選手達だと思います。
対して、日本では某巨大掲示板では駒野を戦犯と呼び、某TBSの番組では彼の母親から謝罪の言葉を引きだしたことなどが Twitter などで批判されています。
何なんでしょうか、この差は。
パラグアイ戦。日本は決して負けたわけではなく、スコアレスドローだったわけで。PK戦はルール上、次の試合に進むための言ってみれば、じゃんけんや抽選の代わりにしか過ぎないわけです。
PK戦というのはそのルール上、キッカーから見れば、どちらかのチームの誰かが外すまで延々に続くものです。誰かが必ず失敗するんです。それがたまたま、今回は駒野だったというだけのことでしょう?なぜ彼が批判の対象にならなければならないのでしょうか?
逆に GK 側から見るならば、PK を止められなかったことは批判されることなのでしょうか?違いますよね?
今回の日本代表は、2勝1敗1分という素晴らしい成績を残したと思います。誰も批判などされることはないはずです。
ということで、単純ですが自分はこのパラグアイを応援していきたいと思います。正直、スペイン相手には厳しいと思いますが、パラグアイの戦いぶりは引き分けた日本に重ね合わせて見られる部分もあるはずです。先へ進んで欲しいものです。